次元の開設
発生した箱庭世界の観測を開始する申請。観測の開始は、実質的に世界を開く行為にあたる。閉じ方が定まっているか、記録の系統が確保されているかを審査する。
勧告書(倫委 第百十八号)を発出しました。提携協力機関の寄稿文書が箱庭次元研究機構の公式領域に掲載されている件について、掲載表示の強化を勧告しています。勧告書の全文はこちら。
本勧告は、前回および前々回と同一の内容です。対応の有無は次回の更新審査において参照されます。
当委員会は、発生した箱庭世界の観測・記録・管理に関わる一切の行為が、倫理的に許容されるかを審査する機関である。
世界は作られるものではない。発生するものであり、当委員会も箱庭次元研究機構も、これを管理しているにすぎない。ここでいう倫理とは、現存する世界と、そこに生じた住人に対して、これを観測し管理する側が負う責任を指す。ただし観測は、実質的に世界を開く行為に等しい。
物語を書く自由は問わない。問うのは、観測した側に何ができるかではなく、観測された側に何が起きるかである。
審査は申請に基づいて行われる。委員は席次番号でのみ記録され、氏名は残されない。決議は全会一致による。よって遅い。
※ 当委員会は箱庭次元研究機構の提携先ではなく、同機構の設立を認可した監督機関である。この区別は繰り返し指摘されているが、いまだ正しく記載されていない。
発生した箱庭世界の観測を開始する申請。観測の開始は、実質的に世界を開く行為にあたる。閉じ方が定まっているか、記録の系統が確保されているかを審査する。
物語・人物・図像の審査。実在との誤認、住人の尊厳、意匠の使用許諾を扱う。
どの記録を、どの権限まで開示してよいかの裁定。黒塗りの範囲もここで決まる。
提携機関のあいだで生じた事故について、責任の所在を調停する。
書類一枚で次元はひとつ閉じる。その一枚を、当委員会はこれまで三度しか用いていない。
開設──すなわち観測の開始──の申請には、その世界をどう閉じるかを先に記載することを要する。観測を停止すれば、世界は自然に消滅する。ゆえに閉じ方は必ず定めうる。定めずに開いた場合、住人ごと放置されることになる。当委員会が最も多く差し戻すのは、この一点である。
世界に住人が生じるのであれば、その記録の系統が確保されていなければならない。記録されずに閉じた世界の住人については、当委員会は何も述べることができない。述べる手段が残っていないためである。
現実側の観測値を演出に用いる行為について、当委員会は一律には禁じていない。ただし、被害の生じている事象を素材として扱うことは認めない。この点については、境界線観測財団より同旨の申し入れが先に行われている。
申請区分を選び、申請の内容を記載のうえ送信してください。審査は当委員会が行います。異議の申立ては受け付けておりません。